思ったことを認(したた)めるブログ

日々暮らす中で思った、ちらしの裏に書くようなことを書いていきます。

トレーニング成果を測る〜ストライドは伸びたのか?〜

4/30,5/1は勤務先もGW休暇ということで、一足お先に(?)GWに入っております。とはいっても、こんな状況で無邪気に旅行に行けるわけもなく、人が少ない時間帯やら場所やらを選んで走りに行ったり、ボールを蹴りに行ったりするだけの生活を意味もなく1週間近く過ごさなければならない、とっても面白くないGWです。旅行好きな私にとってはもはや何がGWだよ、という感じですが。さて、そんな状態なのでなんかやることないかなぁと思って考えながら走っているときに、ランニングにおけるトレーニング成果を測定しよう!とふと思いついてしまったので、ランニングから帰ってきていつものGarmin Connectにアクセスし、データを取り出していました。以前、データの重要性についても記事にしていましたし、その実践ということで。

proffe.hatenablog.com

前傾姿勢を取ったらストライドが広くなる?

ことの発端は今年1月にラン友と一緒に出た駅伝大会でした。元々陸上をやっていたメンバーに初めてきちんと走りを見られ、「走り方がおかしい」「胸張りすぎ」「ストライド小すぎるだろ」「むしろそのフォームでよくそのペースで走れるな」と散々言われてしまい、これまで以上にランニングフォームやスピードを意識した練習をしようと考えました。
特に「胸張りすぎ」というのは、自分でもわかりやすく、意識して改善しやすいところだと考えて、前傾姿勢をイメージして走るようにしました。その結果かはわかりませんが、一番変わったのは接地する部分です。それなりに「ランニング」を趣味にし始めてもうすぐ3年半?になるのですが、これまで履いてきたランニングシューズのほとんどが早々にかかとから削れていく、典型的なかかと接地で走っていました。しかし、前傾姿勢を意識したり、あるいはスピードを意識し始めると中足部から接地するようにどんどん変わっていくのがわかりました。それに伴って足の裏の皮も結構ダメージを受けるようになりましたが、慣れの問題もあるだろうけど接地の仕方が悪いのもあるんですかね。

そんなことを意識して走っているときにもう一つ気づいたのがストライドの変化です。明らかに以前に比べて一歩の距離が長い、気がするのです。前述のラン友のコメントのとおり、私自身は結構ストライドが狭く、ピッチで稼ぐ走り方でした。しかし、前傾姿勢をイメージして走ってみると、スイスイ進むというか、これまでよりも1歩の間隔が広くなり、飛ぶように走っている感覚が得られた、気がするのです。試しにGarmin Sportsで走った結果を見てみると、なるほど確かに1mちょっとのストライドが1.1m〜1.3mくらいまで広がってるじゃないか、ということに気づきました。そこで、過去のランニングを遡ってデータを出力し、ランニングのピッチとストライドの関係を出してみました。

ストライドとピッチの関係

1.ストライドとピッチは必ずしも反比例でない?

ということで、2019年の1月から現在までのランニングのワークアウトのストライドとピッチの関係を出したのが以下のグラフです。

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2019年〜現在までのワークアウトのストライドとピッチの関係

横軸がピッチ(1分間の歩数、Cadence)、縦軸がストライド(1歩で進む距離)を示しており、右下の凡例の通り、青色が今年の、オレンジ色が去年9月〜12月の、そして灰色が去年1月〜8月のワークアウトです。
これをみて、「あれ?」と思う方が多いのではないでしょうか。私もこのグラフを出してまず思ったのはストライドがどうのこうの、というよりも「ピッチとストライドが比例してるの明らかにおかしいだろ…」ということでした。以前の記事でも書いていますし、直感的にもわかると思いますが、一歩を大きく(ストライドを大きく)しようとすれば、歩数は少なく(≒ピッチは小さく)なるという、反比例の関係にあると思いませんか?
でも、少し考えてみると思い当たることがあり、その検証をするために新しく一つのグラフを作成してみました。

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ピッチ、ストライドとペースの関係

右側のグラフはピッチとペース(キロあたりの時間)、左側はストライドとペースの関係のグラフです。ゆっくり走るように意識している時はピッチもストライドも落ちているイメージがあり、単純にペースをあげるときにはゆっくり走っている時よりもピッチもストライドも大きくなっているだけではないか、と思ったので、このデータを出しました。ピッチ、ストライドともに、ペースを極端に落とすLSD(Long Slow Distanceというゆっくり長く走るトレーニング)みたいなワークでは同時に減っていくという傾向があることがわかると思います。つまり、私の予測は当たっていて、練習のレベルではこの二つはトレードオフ(反比例)の関係にあるわけではない、むしろ比例する関係なんだという気づきを得ました。

ということで、キロ4分半以上のワークアウトだけで同じようにデータを抽出してみたものが以下のデータになります。

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ピッチ、ストライドの関係(4.5min/km以上)

検証はしていないんですけど、さっきに比べればかなりトレードオフの関係っぽくなりましたね。一部気にかかるところもありますが、それは後ほど。ということで、データを出し直して気づいたのは2点です。

2.速いスピードではストライドは増大していた

ということで、こちらをみてみると今年のワークアウト(青)が去年以前のワークアウト(オレンジ)よりもグラフの上方に位置している、すなわちストライドが大きくなっていることがわかるかと思います。また、青矢印で示している通り、ストライドが大きくなると同時にピッチも小さくなっていっています。
これは自分自身の感覚とあっていましたし、人にもよるのですがピッチは180くらいが上限でもいい、という言説があり、過度なピッチ走法からストライドを伸ばす形に変わってきているのではないかと感じました。ただし、ピッチ走法の方が足への負担は小さいといったメリットもありますし、ストライド走法とピッチ走法のどっちがより優れているか、という話は別のことですが。

3.本気ランと練習はやっぱり違う

その中から外れているのが緑で囲ったワーク。これらはそのほかのワークと違い、ストライドもピッチも大きな値をとっております。走速度を確認したところ、やはり特段ペースが速いワークでした。つまり、記事の序盤で書いたことと同じく、本気で走っているワークアウトと、練習の中で速いペースで走るのでは動作の機序が異なってくるということが示唆されていると考えられます。
練習ペースで比較するのも全然いいのですが、やはり月に1、2回でいいので、信号などで止まることのない同じコースを本気で走って、その結果を比較することで本当にトレーニングの効果が出ているのか、を検証することが必要なのではないか、と思いました。

 結論:ストライドは伸びているが更に精緻な検証が必要

ということで、ストライドが伸びていることはどうやらその通りなのですが、本気ランのときにきちんとストライドが伸びているのか、そしてそのときにピッチはどう変化しているのか、を検証する必要があるだろう、という結論に達しました。

次にやりたいこととしては、一つのレースorワークアウトの中での時系列データを使ってランニングペースやストライド、ピッチの関係とかをみたいなぁと。イメージとしては、こんな感じになるのではないか、という仮説を持っていますが、それを検証する術(統計とかの知識)を私は持っていないので、難しいかなぁ。誰か教えて欲しい。

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走速度のイメージ

というか、HTML難しいな…かなり昔に少しだけ触っていましたが、<ol>と<li>を上手に使えず、この記事の箇条書きのところも個別に1.、2.って打ってます。なんでうまいことリスト化されないんだ…。HPをもう少しブラッシュアップすることも目標にしよーっと。

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