思ったことを認(したた)めるブログ

日々暮らす中で思った、ちらしの裏に書くようなことを書いていきます。

Garminのデータを使ったレース分析(のようなもの)

先日ブログにもあげた「Mt.六甲 トレイルラン サマーピクニック」の記事の中で、個人的な反省の中で「下り坂での走りが下手(後半は下り坂を攻められなかった)」というのを書いています。自分の中での感触で、レース後半の下り坂で歩く時間がかなり長くなったからなのですが、実際にレース後半の下り坂で走る速度が遅くなっているのか?を客観的に確かめたいと思ったので、今回Garminのデータを抜き出して確認してみました。
ちなみに、以前にもデータを用いた記事を書いた(その1その2)ことがありますが、これらは「駄研究」として新しくカテゴライズしておきます。「駄」については、現代美術二等兵ふじわらさんの「お菓子の中に“駄菓子”があるように、美術界にも“駄美術”があっていいのでは…」という言葉がとても気に入ったのでそれをパクらせてもらっているだけです。

twitter.com

データを吸い出す

データの吸い出し自体は、Garmin Connectのサイトから行います。具体的な手順については様々なサイトで示されており、そちらを参照いただくのがいいかと思います。ただ、以前の記事で取り上げたような「過去のアクティビティを一覧」するデータでなく、「1つのアクティビティの詳細情報」、すなわち時系列的なデータを吸い出そうとすると、TCXファイルなり、fitファイルなりとあまり馴染みのない拡張子でダウンロードせざるを得ません。これらのデータをcsvのファイルにして、分析する必要があるのですが、その辺りも同じようなことを考えておられるかたが多いようで、その方法についてもソフトを作ってくださっている方が公開してくださっていたり、how toを記事にしておられる方もおられます。多謝。ということで、この記事ではそれらの情報を共有することでお茶を濁しておこうと思います。

いやそもそもTCXファイルとかfitファイルとかなんだよ、どうやってダウンロードすんだよ!という方はStrava公式のこちらから

support.strava.com

データの定義を決める

前述のブログの記事(Windowsの方)を読んでいただくと分かるかと思いますが、ポイントごとでのTime(時間)、Distance(距離)、Heart Rate(心拍数)、Longitude(経度)、Latitude(緯度)、Altitude(高度)が表示されます(Macの方ではCadenceも出せるみたいですね。)。もっとも、「ポイントごと」というのもよくわからず、1秒ごとにこれらの値が算出されているところもあれば、数十秒何も記録されていない区間もあります。この辺りは開発者のみぞ知るところですかね。
どのようにデータを見ていくかですが、前述の通り「レース後半の下り坂で走る速度が遅くなっているのか?」を確かめるのが今回のデータを見る上での目標です。したがって、見るべきは「走るコースの斜度」と「走速度」です。これらの値が元から算出されているわけではないので、上記のパラメータから算出する必要があり、どうやらTime、Distance、Altitudeを使えば良さそうということは分かるですが、これがまためんどくさい。
何がめんどくさいかというと、そもそもDistanceをどう出しているのか、ということが分からないということです。斜度を出すために必要な高低差は2地点間のAltitudeの差を算出すればいいだけですが、距離についてはそうはいきません。2地点間のDistanceの差を算出したときに出てくる数字は、以下のbの値になるのか、cの値になるのかが分からないのです。経度、緯度が算出されているくらいなので2次元平面上での距離、すなわちbを算出していると推定して分析を進めました(まぁ駄研究ですし、そこまで正確な分析をしているわけでもないので別にどっちでもいいと思うのですが。)

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Distanceの差はbか?cか?

ということで、走速度=Speed、斜度=Slopeとして、

  •  Speed = \frac{\Delta Distance}{\Delta Time}
  •  Slope = \frac{\Delta Distance}{\Delta Altitude}

と定義し、分析を進めていきます。また、走速度については休憩時間などもデータに含まれるため、今回は走速度が30分/km(時速2km)を上回るデータについては無視しています。ちなみに時速2kmというのは完全に適当に決めていますが、一般的に歩く速度が時速4kmと言われており、その半分の速さということで設定しました。

目的に合わせてデータを見る

ここまでが前作業ということで、なんとめんどくさいことか…。やっとこさデータを見ていくことができます。ちなみに言うと、Excelの時間の算出にめちゃくちゃ時間を取られてます。
「レース後半の下り坂で走る速度が遅くなっているのか?」を確かめるのが目的ですが、時系列のデータを扱うことに慣れていないのでレース区間を4つに分けて分析してみました(なぜかGarminでの総走行距離が26kmとなっていたので参考程度に…。)

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レース区間を4つに分ける

まずは斜度と走速度の関係をみていきます。以下のグラフは横軸が斜度(中心が完全に平坦、右に行くほど登り坂がきつく、左に行くほど下り坂がきつい)、縦軸が走速度(単位が1キロ走るのにかかる時間になっているので、下にいくほど速い、上に行くほど遅いので注意が必要です)を示しています。なお、色が濃い点が1st Sectionで、薄くなっていくと2nd、3rd、4th Sectionとなっています。

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斜度と走速度の関係

一応二次の近似曲線も引いてみたところ、グラフの頂点が斜度0%より少し左、すなわち平坦な道より少し下り坂の方が走速度は速いという結果が出ています。
ただ、明らかに不自然な直線関係になっている部分が散見されます。この辺りはGarmin内部でのデータ処理やらスムージングの中で補正されたのではないかと思います。この辺り、内部事情に詳しかったり、考えがある方は是非とも教えて欲しいです。
と、ここまで書いてなんなのですが、明らかに斜度がおかしい気がします。あまり参考にならんのでは、という気持ちにしかなりません。ということで、もう連続データとして見ることは無駄かなと…。
ということで、今度はカテゴリわけでみてみます。前述のレース区間分け4つと、斜度のカテゴリ分け3つの12カテゴリで走速度を分けて見ました。斜度のカテゴリについては、-8%以下を下り(down)、8%以上を登り(up)、それ以外を平坦(flat)として、それぞれの走速度の平均を比較して見ました。

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12カテゴリの走速度比較

それぞれを見てみると、flatは4区間全て同じくらい、upは2nd区間が高く、3rd、4thが相対的に値が小さい(=速い)、downは徐々に値が大きく(=遅く)なっていることがわかるかと思います。upについては、前述のコースマップを見ていただくとわかる通り、2nd区間で長くて急な登り坂が続いたことから、このようなデータになったかと思われます。そして本題である「レース後半の下り坂で走る速度が遅くなっているのか?」についてですが、どうやらそれっぽい感じが出てますね(もはや適当)。もうこれでいっか。

駄研究ポイント

ということで、多分仮説は支持されたと思います。知らんけど。正直、これは感覚的なことが客観的なデータとも相違ない、ということを確認できたというだけで、研究ガチ勢はそもそものデータ算出の手順をきちんとすることや、ここからパフォーマンスの向上につなげるための示唆を上げていくのですが、私のこの夏休みの研究は駄研究なのでここで終わりにします。特に駄研究ポイントとなるのは、

  • Garminのデータの算出方法がよくわかっていない&研究に耐えられるレベルの精度の高さを有しないため、データの定義が甘い、説明できない。
  • 時系列でのデータ分析ではなく、離散的な分析にとどまっている。
  • 後半、下り坂の速度が落ちているのは分かったが、その原因については考察できていない。前の記事の通り、下りの技術の低さが後半の走速度の低下を導いたとは言えない。

あたりでしょうかね。まぁ娯楽でやってる分には十分遊べたので良かったかなと思います。今日は終わり。

ちなみにこの前までGarminのサーバー落ちてましたね…

jp.techcrunch.com

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久しぶりの大会出場 第5回 Mt.六甲 トレイルラン サマーピクニック

最近(元から?)このブログの方向性が謎なのですが、久しぶりに一応メインに据えているトレイルランについて。先日出場してきた、「第5回 Mt.六甲 トレイルラン サマーピクニック」についてのレポでもしようと思います。

参加までの流れ

大学時代の先輩と、かなり前から「トレイルランの大会に出たいな」という話をしていたのですが、コロナ禍の影響などもあり、なかなか誘いづらくなる上に、そもそも大会自体が中止になるパターンも多く、どうしたものかと思っていた中で見つけたのが「第5回 Mt.六甲 トレイルラン サマーピクニック」。
神戸の大学を出ていることもあり、神戸で開催される大会ということ、28kmという少し長いかな?とチャレンジャー心がくすぐられる距離、標高が高く、そして森林地帯が多ということで気持ちよく走ることができそう、それでいて「サマーピクニック」という親しみやすいネーミングに惹かれたことからこの大会へのエントリーを決めました。
確か少しコロナが落ち着いたタイミングで遠方に住んでいる先輩の分と合わせてエントリーをしましたが、結局コロナが振り返したこともあり、今回は不参加ということに。愛知は独自の緊急事態宣言が出されたこともあり、出場権を来年に持ち越し可能となっていましたが、愛知ではない先輩は残念ながら参加費をドブに捨てることに…。こればっかりはどうしようもないものですかね。
ちなみに今回は、先日買ったGoPro HERO7 Blackを遊びついでに持っていってみました(冒頭の動画もこちらで撮影しています)。7月上旬に実施されていた楽天のお買い物マラソンに合わせて海外輸入品を35,000円、ポイント還元7,000円分で購入しました。やはり楽天カード楽天会員は神。リンクを貼っているRakuten Direct USAを利用しましたが、発送に時間がかかった(3週間くらい?)こと以外は特に不満もなく。

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感想(2件)

スタート・ゴール地点は神戸市森林植物園。神戸市の施設ということで、三宮からすぐに行けるのかなと思いきや、三宮からバスで25分、しかもそこからさらに徒歩で15ふんというかなり辺鄙なところだということに気づいたのはレース前日でした。もっとも、後述の通りそれだけ田舎だったということもありトレイル区間がかなり多かったのは納得できましたし、満足もしました。神戸急行の駅からは無料送迎バスも出ていたみたいですしね。受付も問題なし、手荷物預かりもあってソロ参戦が多い私としても助かりました。ただ、今年はコロナの影響もあってか?出店がなかったこと、更衣室がなかったことは気にする人はいたかもしれませんね。

サマーピクニック(死闘)

 ということでレース本番。レースの様子はいうまでもなく、動画をご覧いただければと思います。スタートは選手のレベルに応じてウェーブスタート。スタートまでのカウントは「手でする」というのが新しい生活様式って感じがしましたね。
公園の中から走り始めてかなり早々からトレイル区間に。登り坂、階段が数多くあるだけでなく、下り坂もそこまで急ではなく、いいスピード感で走り抜けられ、非常に気持ちよく走ることができました。また、想像していた通り木陰を走る時間が長いため、直射日光を浴びることなくそこまで暑さを感じさせないまま走ることができました。そう、(多分)第一エイドまでは…。
第2エイドは日本三大夜景の一つでもある摩耶山、掬星台。そこに着くまでの山道が何よりも過酷。岩肌がむき出しになっているような登山道をひたすら登り続ける。トレイルランの大会ってあくまで不整地ぽいところを駆け抜ける、というイメージだったのですが、思いっきり登山やってるやん!みたいな気持ちに。バーティカルのレースとかのイメージの方が近いレベルでした。ただ、掬星台までいくと流石の絶景!天気も良く、神戸市内を一望できました。

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掬星台からの眺め

掬星台までが一番辛いかと思いきや、まだまだ辛い道は続きます。ここから第3エイドまではこれまでとは打って変わってロード区間が続きます。ただでさえ直射日光を受けるのに、アスファルトからの照り返しでさらに苦しい道が続きます。掬星台から見えるような景色は道中ほとんど見えないので、心理的にも結構辛い状態が続きました。歩く距離もかなり長くなりました。
第3エイドではかなりしっかりめに休み、再度走り出すことに。ここから再度トレイル区間が続き、少しだけ元気が復活。走る時間も増えて行きますが、今度は脚への負担も大きくなり、下り坂でなかなかスピードが出せなくなってきました。少しの下り坂でもスピードに乗ることができず、歩きながら進まざるを得ないのは結構ストレスでしたね。ただ、第3エイド以降は池や川なんかの側を走る場面も多く、気持ちよく走ることができました。

ゴール!からのネットスラング的な意味での優勝

なんだかんだでやっとこさゴール、4時間半を切ることができましたがこれが速いのか遅いのかよくわかりません。まぁ、暑い中よくがんばったと思いますね(小学生並みの感想)。分かることは、優勝争いに絡むようなタイムではないということです。
朝9時半スタートで4時間半でゴール、すなわちゴール時にはもう午後2時。お昼ご飯を食べようにも冒頭書いている通り出店もなく、そもそもレース直後はあまり食べられるものでなく、エイドでかなり補給も取っていたのでとりあえず着替えて三宮まで帰るか…と思ってバス停へ向かうと、喫茶店を見つけました。せっかくなので入ってみようと思うと、なんとソフトクリームとご当地の六甲ビールが売っているではありませんか!ということで、この2つをいただいてネットスラング的な意味で優勝しました。やはり走った後の甘味と酒は身に染みる。

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弓削牧場のソフトクリームと六甲ビール

tabelog.com

 

まとめ

ということで、このレースについては

  • アクセスは若干悪いが、全然ダメ!ということではな
  • トレイル区間も長く、楽しめるいいレース
  • 多分28kmは結構高負荷なので、中級者〜上級者向けかも(ただし、10kmでは一番のビューポイント、と個人的に思う掬星台はコース外)
  • 夏場のレースですが、直射日光を浴びるところは多くはないので思ったよりは走れる(もちろん、だから大丈夫というわけではなく、体調に合わせて考えてください)

といったところでしょうか。

 

個人的なレースの反省は、

  • 暑さにかかわらず、思ったよりも走れたのはgood
  • GoPro持って走るのは結構楽しい
  • 下り坂での走りが下手(疲れが溜まって後半は下り坂を全然攻められず)

くらい。夏に走るのは本当に苦手なのですが、これを機に夏場もトレイルの練習量とか増やして行こうかなと思います。と言いつつ、自転車乗りとしての活動も増やそうか悩んでいるところなのですが…

今日のところは以上です、最後になりますが大会をサポートしてくださった皆様、ありがとうございました。また、同レースに出走しておられた皆様、お疲れ様でした。

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「モノ」でなく、「心」が大事な世界 〜有名人の自殺から感じること〜

一つの事象に特定した話でもないので特定の名前を出す必要もないかと思いますが、有名人の方が自分で命を断つということを最近目にする機会がありましたね。そのことで友人と意見を交わした時に、新たな気づきを得たのでメモにしておきます。
具体的には、標記の通り、お金や資産、そこに名声なんかも加えてもいいですが、「モノ」よりも、自分自身がそれをどう感じるのか、という「心」が大事な世界であるということを改めて認識させられました。

お金があってイケメンでも死ぬ必要あるのか?

1つのケースはネット(何でもかんでもネットのせいにすんなと思いますが)をはじめとした誹謗中傷が原因ではないかと言われ、なんともやりきれない話でした。
もう1つのケースはそこまでアンチがどうの、誹謗中傷がどうのといった話はあまり聞きません。むしろアンチが少なく、とても真面目に仕事に取り組んでおられたというイメージが先行していると思います。その上、イケメンですし(これがあまり好きでなかったという話もありますが)、俳優としても非常にご活躍されていたので、きっとお金、資産もたくさん持っていらっしゃったのではないかと思っています。

そんな情報を持った上で友人とこの件について話していた時に、「あんなにイケメンでお金があって、なぜ人生に絶望する必要があったのか。あれだけお金を持っていれば数年仕事やっていなくても普通に暮らしていけるんじゃねえか。死ぬこたねぇだろ。」という意見を伝えてくれました。そういう意見を持つことは何も悪くないと思いますが、決してそれだけではないとどこかで感じていました。

人生どう感じるかの最終決定は自分

友人の指摘は何もおかしくないと思います。実際、自殺の要因として「お金がない」というのはそれなりの割合を占めていると思いますし、モテなくて自暴自棄になる、仕事がうまくいかずに辛くなるというのはよくある?ことだと思います。言い換えると、金、顔、名声というものは紛れもなく人生を構成する要因の一つといえるでしょう。
それでは、それらを手にすれば幸せになるのでしょうか?私は違うと思います。過去の記事でも書いたような気がしますが、年収なんかは特にどこまでいっても上には上がいて、日本だけでも1億人以上いる中で年収マウントを取れるのは1人だけです。マウントを取れたとしても、次は自分が追われる側に移るわけですね。結局、例えば金を基準に人生を考えたところで、そんな息苦しい人生を送ることが果たして精神衛生上良いことなんでしょうか。似た意味で、芸能界という厳しい競争の世界に身をおく、ということは精神をすり減らしながら命を燃やしているということになるのではないでしょうか。

尊厳死論争も「心」の問題?

ちょうど同時期に、これまた命に関するニュースが流れましたね。ALS患者の尊厳死
1人の命が無くなってしまったということは無条件に悲しいことで残念な話ですが、亡くなった方の意思と、それに加担することになった容疑者の方の想いもよく理解しなければこの問題はうまく咀嚼できないのではないかと思います。
私自身は幸運なことに健康体そのものでこれまで生きてこられていますが、もし自分の体が動かなくなった場合、もう少し条件を限定すると「自分で自分の生計をたてられなくなった、たてられる見込みがなくなった時」には私も尊厳死を選ぶかも知れないと思っています。「痛くて痛くて辛い」という安楽死もありますが、私は国や周りのみんなに負担をお願いしてでも生きていくということが申し訳なすぎて、辛くなってしまうと思うのです(常々人は迷惑をかけて、かけられる関係だとも思っていますが)。結局、自分がどの程度動けるのか、どの程度経済に寄与できるのかといった質的な話ではなく、心が自分の行動を決めるわけであり、その心の軸を置く場所は人によって異なるので、「他の人の行動」を「自分の心」で解釈したつもりになってはいけない、と思います。

脱線:「生きる権利」と「死ぬ権利」

話が脱線しますが、「死ぬ権利」と同時に「そもそも『生きる権利』を保証すべき」という意見も出ていましたね。しかし、その範疇はかなり曖昧ではないか、と少し思います。具体的には、基本的人権で認められている「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」は生活保護で認められているのではないか、ということです(不正受給問題や、本当に必要としている人に渡っていない、という議論もありますが)。しかし、ここでいう「生きる権利」というのは、この権利に比べて「贅沢」なお願いではないか、とちょっと思うんですよね。生活保護の世帯がお刺身買ってる写真なんかもネットで出回っていますが、刺身をスーパーで買えない(買わない)ワーキングプアなんていくらでもいると思いますしね。
また、「死ぬ権利」についても個人的には認めても良いのではないかと思っていますが、決して簡単に認めるべきではないかもしれないな、と最近感じています。前述の私の考えに同意される方もされないかともいると思いますが、そこに強要が発生してしまうと非常に危険である、ということです。私は「人様に迷惑かけながら生きるなんて…」と思いますが、その考え方を他の人に強要するとなると、「あいつは世間の役に立ってないくせに何生きてんだ、さっさと尊厳死を選べよ」となってしまうわけです。これこそ、「生きる権利」を奪っていることに他ならないのではないでしょうか。加えて、日本は非常に同調圧力が強い国であることを「コロナの自粛警察」で皆さんよく理解しておられるのではないでしょうか(東日本大震災の時の過剰な自粛なんかもそうですね)。

 

ということで、人の幸せは「モノ」ではなく「心」で決まる、ということを書きたくて描き始めた記事でしたが、書き終わってみると「命」を扱う問題の難しさに振り回されていまいましたね。次回はもうちょっと明るい話を書きたいです(希望的観測)

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アクションの本質は何なのか?〜PCR検査数に思うこと〜

ちょっと仕事が忙しかったりしたこともあって、だいぶご無沙汰になってしまっていますが、あいも変わらずどうでもいいことをあーでもない、こーでもないと思いながら生きています。

さて、今回の話題は標記の通り「何かアクションを起こす時には、その本質を捉えなければならない」という話を、今流行のコロナウイルスで自分の考えを整理するついでにまとまりのない文章にしてみようという試みです。久しぶりにお酒を飲みに行って帰ってきてからの記事なので、グッタグダになるかもしれませんが、何卒ご容赦を。

 

PCR検査数が少なく、コロナ感染者も少ない日本

以前(?)、Twitterでこんな話が流れていました。

「PCR検査の質が低い」だのよくわからないことを言っていたコメンテーターもいましたが、それは論外として、実際、以前からPCR検査の少なさを嘆く声は聞かれていたかと思います。もっとも、人口あたりの死者数や感染者数などを見てみると決して多くないどころか、世界トップクラスの少なさを誇っています。(もちろん、公表している数字がどの程度信用できるのか、という話はありますが、そんなことを言い出すとイデオロギーの話になるので一旦無視しますね。)
あと、個人的に気になったことは、FIFAのランキングを持ち出した意味がよくわからない、ということですね。これは完全に穿った見方と思いますが、「どこかよくわからんけど先進国と言われている日本がアフリカの国に囲まれている」というニュアンスを含んでいるように感じられ、逆説的にアフリカをはじめとした国を馬鹿にしているのでは、なんていう風に感じてしまうこともあるのです。重ねて言いますが、これは個人的な感想で、偏っていることは重々承知です
と、いうことでまず確認しておきたいことは、日本は

  1. 人口あたりのPCR検査数は少ない
  2. 人口あたりの死者数や感染者数は少ない

というこの2点は「事実」であるとして話を進めていきたいと思います。

 

PCR検査数が少ない、から何なのか?

これまた前述のツイートを引用RTしたものです。

このツイートを見た時に、「確かにそもそもの問題定義が曖昧だな」と感じました。「検査数を増やせば臨床に割けるリソースが減るではないか」という視点や、「そもそもの医者の数が足らないんだよ」と言った意見、「陰性が出てもその後の再検査で要請が出るパターンもあるらしいよ」なんていった話についてのスタンスは色々あるかと思いますし、自分自身全然勉強しているわけでもないのでここで結論は〜だ!みたいな話はできません。
でも、そもそもの話、考えてみれば「PCR検査数が少ない」ことが問題なら、「PCR検査数を増やすこと」がゴールであるという話なのでしょうか。極端な話にはなりますが、PCR検査数が増えれば、コロナ感染者、死者がふえてもいいということになるのでしょうか。そんなことは決してないはずです。私たち全員が目指すべき姿は、「コロナ感染者、死者が少ない日本」であって、「PCR検査数が多い」というのはあくまでもその通過点、いや、もしかしたら通過点ですらないのかもしれません。

 

じゃあなぜPCR検査が必要なのか?

では反対にPCR検査なんてどうでもいいのか?そんなことも決してないはずです。PCR検査を行い、コロナの感染者数を算出することはこれまで日本がとってきた対応策の効果検証と、それを生かした次なる策の検討するために不可欠なことです。いわゆるPDCAサイクルのCheckの部分に当たるわけですね。
その意味では、選挙速報*1と同じで、PCR検査を全国民に対してするというのはそこまでリソースをさくべきことなのか、と個人的に感じます。もちろん、心理的な安心を得ることができるというメリットがありますが、7割という精度をどこまで信用するかという問題がありますし、そもそも金銭的な話だけでなく人的なリソースをそこまで割く価値があるのかという意味*2でも、私は「PCR検査数を増やせば増やすほどいい」とは思っていません。
*1:東京都知事選の時に選挙速報であんなに早く当選確実が出るなんておかしい!民主主義を侮辱している!(後半部分はうろ覚えですが)なんて言っている人がいましたが、それこそ統計学に対する侮辱じゃねえか、と思いました。
*2:例によって個人的な感想ですが、「金銭的なリソース」と「人的なリソース」、「時間というリソース」は全て有限であるということを分かっていないのでは、あるいはその重要性がある1つに偏りすぎじゃないのか、と思うことが結構多いです。特に日本人がよくいう「日本企業の悪いところ」でよく出てくる話は、「金銭的なリソース」を変調しすぎて、「人的なリソース」、「時間というリソース」でカバーしようとしているから発生しているのでは?と思うことが多いです。

 

その指標は「パフォーマンスの評価」なのか、「頑張ったかどうかの評価」なのか

結局、「PCR検査数が増えた=これまで以上にリソースを割いて頑張ってくれた」となる可能性もなくはない、ということです。私たちが目指すべきゴールは「コロナ感染者数、死者数を減らすこと」であり、「PCR検査数を増やすこと」というアクションが「コロナ感染者数、死者数を減らす」ことには直結しません。
あくまで「PCR検査数を増やすこと」は「コロナ感染者数を減らすためのアクションを練るためのチェック機能を強化すること」でしかなく、それ自体をゴールにすることが本質なのか?ということを考えなければなりません。この点で必要以上にすれ違ってしまっているのではと感じることがあります。

話がめちゃくちゃになってきたのでここらで終わりにしたいと思いますが、こういった現象は大小あれどどこでもあることだと思います。
今やっているアクションは何のためにやっているのか。
そのことをきちんと問うていかないと、目的(ゴール)に向かって直行できなかったり、議論している人の間でもすれ違いが起きてしまうのではないでしょうか。
最後の最後に前の記事と似たこと言ってるなと思ったので、リンクつけときますね。

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「新しい生活様式」実践例に思うこと

大方の予想通り、非常事態宣言が延長されることになりましたね。それ自体はある程度予測できていたことですし、実際今の状況で非常事態宣言が解除されるのもどうかとは思うので、私個人としてはやむを得ないかなと思います。もちろん、経済に対する手当ては何かしら必要ですし、このままずーっと自粛、というのも無理ということはわかっているはず(ですよね???)なので、その折り合いをどうつけるのか、というのをしっかりと指針を出して欲しいとは思います。

さて、最近は自粛厨+正義を掲げた自警団とか、この状況でバーベキューとかする過度なバカにイライラしたりする毎日なのですが、今日の話題はそれではなく、政府の専門家会議が出した、意味不明な「新しい生活様式」なるものについてです。
※ちなみに今回の記事は以前のエンゲル係数に関する記事とかなり内容が重複します。

mainichi.jp

いや、別に基本的な思想は全く間違っていないし、というか素人の私にケチなんてつけられる筋合いは全くないと思うのですが、なんというか、この方々は「衛生」について最適化を考えておられるだけで、全体を見れてないのでは、と疑問に思うことがあったので。もっとも、この全体最適の話はどこでもあることだと思います。

「料理に集中、おしゃべりは控えめに」、ハア?

ずばり、この記事を読んで思ったのは「料理に集中、おしゃべりは控えめに」の部分です。前述の通り、衛生の専門家の方々が考えた原則に従って考えれば、なんら問題のない、全くもって正当な提言だと思います。
でも、いったん食事の目的についてもう一度考えてみましょう。皆さんはなんで食事をするのでしょうか。生理的に考えれば、「食べないと生きられないから」が正解かもしれません。でも、本当にそれだけが食事の目的でしょうか。きっと周りの方に聞いてみれば、「美味しいものを食べるのが好きだから」という方もおられると思います。つまり、「食べること=生きるための手段」というだけではなく、「食べること=楽しみ」と捉えているということです。こんな人、いくらでもいますよね?ただ、この「食=楽しみ」と捉えている人にはあながちこのメッセージは間違っていないと思います。食事自体が楽しみなのですから、味覚を最大限に楽しむ、という意味でこのメッセージはあながち間違いでもないからです(そういえば、視覚で楽しむというのもありますね)。
では、何が問題なのか。それは「食事=コミュニケーションツールのひとつ」と捉えている人にとって、「おしゃべりは控えめに」という言葉はすなわち食の目的の一つを失ってしまうことです。皆さんもしばらく会っていない友人の近況を聞くときには、ご飯に誘ったりカフェに誘ったりしませんか?あるいは、いいか悪いかは置いておいてお店選びが仕事の評価に繋がる、といったこともありませんか?この場合の職においてもっとも重要なのは、「栄養を摂ること」でも、「食を楽しむこと」でもなく、「相手とコミュニケーションを取ること」ではありませんか?こうなると、もはや食事の意味は無くなってしまい、飲食店の方々は商売上がったりになってしまいますし、消費者側も楽しみがひとつ減ってしまうこととも同義と言えるケースもあるのではないでしょうか。もっとも、それを解消する手段としてオンライン飲み会が流行しているわけですが。

人間が人間であり続けるに

アリストテレスは「人間は社会的動物である」と言ったとか言わなかったとか。私は哲学を全く学んでいないのでその真意は分かりませんが、人間は人間との関わりの中を持つことで人間たりえるのではないか、と考えています。互助的な考えを持ってきたからこそ、人間の社会は発展してきたとも言えるかもしれません。この辺りはうまく自分の思考をブレイクダウンできておらず、うまく言語化できていなくて申し訳ありません…
今の過度な自粛ムードや接触を避ける風潮に対してフラストレーションが溜まってきているのは、人間として全くもって自然な反応だと私は思っています。インフルエンザもそうですが、きっとコロナウイルスを完全に排除するなんてことは不可能だと思います。そんな中で、どうやって「アフターコロナ」ではなく、「ウィズコロナ」で生活を続けていくのか、そういった視点でもっと考えを巡らせる必要があるのではないでしょうか。
もちろん人が亡くなることは残念なことですし、患者の方々を見殺しにするという話では全くありません。ただ、この問題に限らず、環境問題なんかでも思うことは、ヒトは地球上に数多く生息する生物の一種に過ぎないのに、何をそんなに驕り高ぶる必要があるのか、ということです。コロナウイルス自然淘汰の一種でしかなく、それを完全にコントロールできるというのは人間のおごりなのではないか、と感じます。そういった外的要因を完全にコントロールするなんていうのは不可能なので、人間が人間たる「コミュニケーション」という部分を大事にしたまま、どうやってコントロールできない外的要因と付き合っていくのかを考えていきませんか。

 

いつものことですが、今回も思考が散乱していてまとまりのない文章になってしまいました。。。まぁ、こうやって吐き出すことで自分の思考を残して置きつつ、整理しつつ、というのが最大の目的なのでよしとしましょう。とりあえず今日はここまで。

余談:政府の会議体は信用できない(自説)

これは完全に余談なのですが、そもそも政府の会議体の類は個人的に全く信用していません。これはデータの信用性、とかそういったことではなく、今回の件のように得られた情報から出されるアウトプットの方向性が明らかにおかしいだろう、ということです。
というのも、だいぶ昔(平成12年7月7日)なのですが、教育改革国民会議第1分科会という場で、一人一人が取り組む人間性教育の具体策が検討された内容がなかなかに衝撃的でして、それ以来信用できないなと思っています。

www.kantei.go.jp

 

偉い人たちが真面目に議論しているはずなのに、「人間性教育」のための方策が

  • 遠足でバスを使わせない、お寺で3~5時間座らせる等の「我慢の教育」をする
  • 学校に畳の部屋を作る
  • 簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする

とか出てきているわけです。全くもって謎。ちなみに、そのほかにも家庭がやるべきこととして

  • 「しつけ3原則」の提唱・実施
     甘えるな
     他人に迷惑をかけるな 生かされて生きることを自覚せよ
  • 団地、マンション等に「床の間」を作る
  • 子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう

なんていう文字も並んでいます。個人的に畳と床の間が一番のツッコミどころと思っていますが、「飼い馴らす」というかなりやばめな文言がさらっと出てきても何も問題がなかったこともかなりポイントが高いです。

このことを知ったのは5年前くらいで、会議体自体がかなり前なので「時代錯誤なだけだろ」と思っていましたが、今回の件でなんら変わっていないのだな、、、とがっかりしました。終わり。

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トレーニング成果を測る〜ストライドは伸びたのか?〜

4/30,5/1は勤務先もGW休暇ということで、一足お先に(?)GWに入っております。とはいっても、こんな状況で無邪気に旅行に行けるわけもなく、人が少ない時間帯やら場所やらを選んで走りに行ったり、ボールを蹴りに行ったりするだけの生活を意味もなく1週間近く過ごさなければならない、とっても面白くないGWです。旅行好きな私にとってはもはや何がGWだよ、という感じですが。さて、そんな状態なのでなんかやることないかなぁと思って考えながら走っているときに、ランニングにおけるトレーニング成果を測定しよう!とふと思いついてしまったので、ランニングから帰ってきていつものGarmin Connectにアクセスし、データを取り出していました。以前、データの重要性についても記事にしていましたし、その実践ということで。

proffe.hatenablog.com

前傾姿勢を取ったらストライドが広くなる?

ことの発端は今年1月にラン友と一緒に出た駅伝大会でした。元々陸上をやっていたメンバーに初めてきちんと走りを見られ、「走り方がおかしい」「胸張りすぎ」「ストライド小すぎるだろ」「むしろそのフォームでよくそのペースで走れるな」と散々言われてしまい、これまで以上にランニングフォームやスピードを意識した練習をしようと考えました。
特に「胸張りすぎ」というのは、自分でもわかりやすく、意識して改善しやすいところだと考えて、前傾姿勢をイメージして走るようにしました。その結果かはわかりませんが、一番変わったのは接地する部分です。それなりに「ランニング」を趣味にし始めてもうすぐ3年半?になるのですが、これまで履いてきたランニングシューズのほとんどが早々にかかとから削れていく、典型的なかかと接地で走っていました。しかし、前傾姿勢を意識したり、あるいはスピードを意識し始めると中足部から接地するようにどんどん変わっていくのがわかりました。それに伴って足の裏の皮も結構ダメージを受けるようになりましたが、慣れの問題もあるだろうけど接地の仕方が悪いのもあるんですかね。

そんなことを意識して走っているときにもう一つ気づいたのがストライドの変化です。明らかに以前に比べて一歩の距離が長い、気がするのです。前述のラン友のコメントのとおり、私自身は結構ストライドが狭く、ピッチで稼ぐ走り方でした。しかし、前傾姿勢をイメージして走ってみると、スイスイ進むというか、これまでよりも1歩の間隔が広くなり、飛ぶように走っている感覚が得られた、気がするのです。試しにGarmin Sportsで走った結果を見てみると、なるほど確かに1mちょっとのストライドが1.1m〜1.3mくらいまで広がってるじゃないか、ということに気づきました。そこで、過去のランニングを遡ってデータを出力し、ランニングのピッチとストライドの関係を出してみました。

ストライドとピッチの関係

1.ストライドとピッチは必ずしも反比例でない?

ということで、2019年の1月から現在までのランニングのワークアウトのストライドとピッチの関係を出したのが以下のグラフです。

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2019年〜現在までのワークアウトのストライドとピッチの関係

横軸がピッチ(1分間の歩数、Cadence)、縦軸がストライド(1歩で進む距離)を示しており、右下の凡例の通り、青色が今年の、オレンジ色が去年9月〜12月の、そして灰色が去年1月〜8月のワークアウトです。
これをみて、「あれ?」と思う方が多いのではないでしょうか。私もこのグラフを出してまず思ったのはストライドがどうのこうの、というよりも「ピッチとストライドが比例してるの明らかにおかしいだろ…」ということでした。以前の記事でも書いていますし、直感的にもわかると思いますが、一歩を大きく(ストライドを大きく)しようとすれば、歩数は少なく(≒ピッチは小さく)なるという、反比例の関係にあると思いませんか?
でも、少し考えてみると思い当たることがあり、その検証をするために新しく一つのグラフを作成してみました。

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ピッチ、ストライドとペースの関係

右側のグラフはピッチとペース(キロあたりの時間)、左側はストライドとペースの関係のグラフです。ゆっくり走るように意識している時はピッチもストライドも落ちているイメージがあり、単純にペースをあげるときにはゆっくり走っている時よりもピッチもストライドも大きくなっているだけではないか、と思ったので、このデータを出しました。ピッチ、ストライドともに、ペースを極端に落とすLSD(Long Slow Distanceというゆっくり長く走るトレーニング)みたいなワークでは同時に減っていくという傾向があることがわかると思います。つまり、私の予測は当たっていて、練習のレベルではこの二つはトレードオフ(反比例)の関係にあるわけではない、むしろ比例する関係なんだという気づきを得ました。

ということで、キロ4分半以上のワークアウトだけで同じようにデータを抽出してみたものが以下のデータになります。

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ピッチ、ストライドの関係(4.5min/km以上)

検証はしていないんですけど、さっきに比べればかなりトレードオフの関係っぽくなりましたね。一部気にかかるところもありますが、それは後ほど。ということで、データを出し直して気づいたのは2点です。

2.速いスピードではストライドは増大していた

ということで、こちらをみてみると今年のワークアウト(青)が去年以前のワークアウト(オレンジ)よりもグラフの上方に位置している、すなわちストライドが大きくなっていることがわかるかと思います。また、青矢印で示している通り、ストライドが大きくなると同時にピッチも小さくなっていっています。
これは自分自身の感覚とあっていましたし、人にもよるのですがピッチは180くらいが上限でもいい、という言説があり、過度なピッチ走法からストライドを伸ばす形に変わってきているのではないかと感じました。ただし、ピッチ走法の方が足への負担は小さいといったメリットもありますし、ストライド走法とピッチ走法のどっちがより優れているか、という話は別のことですが。

3.本気ランと練習はやっぱり違う

その中から外れているのが緑で囲ったワーク。これらはそのほかのワークと違い、ストライドもピッチも大きな値をとっております。走速度を確認したところ、やはり特段ペースが速いワークでした。つまり、記事の序盤で書いたことと同じく、本気で走っているワークアウトと、練習の中で速いペースで走るのでは動作の機序が異なってくるということが示唆されていると考えられます。
練習ペースで比較するのも全然いいのですが、やはり月に1、2回でいいので、信号などで止まることのない同じコースを本気で走って、その結果を比較することで本当にトレーニングの効果が出ているのか、を検証することが必要なのではないか、と思いました。

 結論:ストライドは伸びているが更に精緻な検証が必要

ということで、ストライドが伸びていることはどうやらその通りなのですが、本気ランのときにきちんとストライドが伸びているのか、そしてそのときにピッチはどう変化しているのか、を検証する必要があるだろう、という結論に達しました。

次にやりたいこととしては、一つのレースorワークアウトの中での時系列データを使ってランニングペースやストライド、ピッチの関係とかをみたいなぁと。イメージとしては、こんな感じになるのではないか、という仮説を持っていますが、それを検証する術(統計とかの知識)を私は持っていないので、難しいかなぁ。誰か教えて欲しい。

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走速度のイメージ

というか、HTML難しいな…かなり昔に少しだけ触っていましたが、<ol>と<li>を上手に使えず、この記事の箇条書きのところも個別に1.、2.って打ってます。なんでうまいことリスト化されないんだ…。HPをもう少しブラッシュアップすることも目標にしよーっと。

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ウルトラマラソン中止→次の目標は大峯奥駈道

以前のエントリで書いた通り、出場を予定していた東尋坊愛のマラニックが残念ながら中止となってしまいました。今年の目標として位置付けていた大会だけに、残念な気持ちが大きいですが、この状況下でそうも言ってられないので、次に切り替えていかなければ、と感じています。ということで、今回はウルトラマラソン中止後の事務局の方の対応と、今後の自分の目標を書いておこうと思います。

ウルトラマラソン中止後の事務局の方の対応
これは以前のエントリで書いた通り、ホームページで中止が発表されてからすぐにハガキでの連絡をいただきました。何事もオンラインで済む世の中で、ホームページはもちろんですがメールなどでご連絡いただければ充分なところを、わざわざ葉書をいただきありがたい話です。まぁ、こういう気持ちがビジネスでも過度なface to face信仰を招いているのではないか、とも思わなくはないのですが、この辺りは今回のコロナ対策の中で節目が変わったり、若い世代の感覚が変化をもたらすのかもしれません。

ここまでは前回のエントリで書いたことそのままなのですが、先日事務局から再度封筒が届きました。その中には、事前に連絡いただいていた通り参加費の一部の返還ということでクオカードと、携帯用コップ、そしてナンバーカードが入っていました。大会Tシャツじゃなくてナンバーカードなんだ…となんだか少し不思議な気持ちになりましたが、Tシャツはまだ作ってなかったんですかね。話はズレますが、大会Tシャツってうれしいけど出るたびに貰ってしまうからめちゃくちゃ余りませんか?

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さて、いただいた中でもびっくりだったのはクオカードです。今回の参加費は1.6万円(+手数料)。そのうち帰ってきたのはなんと1.1万円。かなりの額がバックされててびっくりしました。半分でもかえってきてくれたらうれしいな、と思っていたので、とても嬉しかったですね。ナンバーカードは来年の大会に連れて行こうかな、くらいにしか思っていないのですが、携帯用コップはトレイルとか登山とかする人間からすると結構重宝しそうだなという印象があります。ダイソーの商品なんでそんな品質がいいとかはないと思いますが笑、意識してないと買わない物なので、これを使っていきたいと思います。実はもう一つ携帯用コップがあるのですが、こちらは携帯に不向き(折りたためるけどカタビラが付いていないタイプ)だったので、乗り換えて行こうと思います。

次の目標は大峯奥駈道

見出しに書いちゃってますが、ウルトラマラソンの次は縦走、それも奈良県から和歌山県に抜ける大峯奥駈道という道の縦走に挑戦したいと思います。偶然登山好きの大学の後輩から教えてもらった道で、今考えている道のりは総距離90キロ。これを秋ごろに1泊2日ないし2泊3日で走りきるというのを次の目標としました。
これまでトレイルランの大会に少し出たことがあるほか、自分の趣味でトレイルランニングをした経験はあるものの、縦走という形ではほぼ経験なし。普通に山道を走るだけならまぁなんとかなる気がするのですが、そんなに甘くないだろう、というのが個人的な感想です。具体的には、かなり田舎を走るので、ルートや装備をよーく考えなければなりません。ブレイクダウンしていくと、以下のような点が挙げられるかなと。

  1. エスケープルートの確保
  2. 補給ポイントの確認
  3. 野営のスキル
  4. 荷物の多さ

あたりでしょうか。それぞれについてみていきます。

1.エスケープルートの確保
以前の記事でも書いているとおり、トレイルで何より大事なのはリタイアできること、だと思っています。これまで走ってきたトレイルは大会としてサポートしてくれる人がいるか、もしくはある程度人里が近いところを走っているため、最悪幹線道路に出て助けを求めることができます。しかし、今回は本当に山奥を走るため、どこでどういうアクシデントが起きたらどう逃げ道を確保するのか、をきちんと考えておかなければ、遭難どころで済まない可能性があります。

2.補給ポイントの確認
1.にも関連しますが、途中に小屋などはあるものの、基本的にはほぼ幹線道路ともぶつからなければ、コンビニどころか自販機すら全然なさそうな雰囲気です。小屋での食料、飲み物調達はできるものの、そこをあてにすると何十キロも補給ポイントなし、ということは容易に想像できます。また、少し調べた感じでは水場すらほとんど無い(考えてみればそりゃそうだろって感じですが)ので、水も多く持って行かなければなりません。もちろん、食料もそうです。1泊2日ならまだしも、2泊3日ともなるとかなりの食料を持って行かなければなりません。道の途中でハンガーノックなんて起こそうものなら…。

3.野営のスキル
今回、小屋泊をもちろん考えているのですが、小屋が小さいため泊まれないということが考えられますし、そもそも小屋にたどり着けない、となったときの場合も想定しなければなりません。そうなると必然的に野営をする可能性を考える必要があります。私は子供の頃に家族でキャンプに行ったことはありますが、テントを張った記憶なんてもう15年近く遡らなければなりません。もっとも、テントなんて持っていけるわけもなく、ツェルトを持っていく予定をしています。また、これは小屋泊もそうですが、寝袋も必要になってきます。

4.荷物の多さ
2.、3.に関連して、何より懸念しているのは荷物の多さです。できれば1泊2日で行きたい、と思っているのですが、最大のネックはここです。パッキングの技術もそうですが、多くのものを背負いながら走る経験はほとんどありません。何度かトレーニングの一環で重い荷物を持ちながら走るということをしていますが、ロードでも結構消耗してしまいましたし、何より膝に負担がいっている感を強く受けました。いまは怪我をしているわけではないですが、この状態が良くならなければ、縦走の途中で故障となってもエスケープできない危険性を考えれば、走らないという判断も容易に想像できます。もちろんそうならないためにトレーニングを重ねなければ、ということと、これまで使ったことのなかったストックを使ってみようかな、と考えています。

ということで、次の目標はこれまた壮大なものとなってしまいました。登山4団体が登山自粛を求めるという事態の中、自分にできるトレーニングは限られてきますが、やれることをやりながら、目標を見据えて撤退も視野に入れながらちょくちょく頑張って行こうと思います。

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