思ったことを認(したた)めるブログ

日々暮らす中で思った、ちらしの裏に書くようなことを書いていきます。

走りを数値で見るということ

スポーツする人はわりと「脳筋」、つまり脳みそまで筋肉のばかみたいに言われてきた人も多いかと思いますが、今回はランニングを例にとってスポーツも見方を変えれば学問になるし、頭でパフォーマンスを効率良くあげられるという話を書こうかと思います。

冒頭の通り、「スポーツマン=バカ」みたいな風潮がありました(今もある?)が、ID野球(ノムさん亡くなりましたね…)という言葉が出てから、近年ではスポーツは頭を使ってやるものだという考え方が出てきたかと思います。野球では特に場面の一つ一つが限られているため、シチュエーションを固定しやすく、またデータの観測もしやすいため、大変データの活用が進んでいるスポーツの一つとも言えると思います。出塁率重視の起用法などで革命を起こしたアスレチックスの話を題材にしたマネーボールも結構前にはやりましたよね。また、同様にバレーボールでもコート際で監督がタブレットを見ながら作戦を考える様子を目にする方も多いかと思います。

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一方でサッカーやラグビーは流れの中のスポーツ(混戦型球技なんて言ったりします)なので、一つ一つの場面を切り取るのは難しく、データの活用というのもなかなか進んでいない印象を受けます。近年ではGPS心拍計なんかを使って走行距離、速度、トレーニング負荷なんかをデータとして取っていますが、戦術を考える上での分析はどうしても局面を切り取る必要があり、人の目に頼ることが多く、なかなかうまくいかないなと思います。(もっとも、これは私が学生の頃に研究していたときの話であって、現在はどうなっているのか存じ上げません)

もちろん、そう言ったデータばかりでなく、もっとマクロな、動作に着目した研究も数多くなされています。最近ではオリンピックうんぬんにかかわらず、テレビ番組なんかでもスポーツ選手の動きに注目した特集なんかが組まれている印象があります。ああいった研究はトップアスリートだけのもので僕ら市民ランナーには関係ない、なんて思っていませんか?
決してそんなことはありません。
そりゃ細かい動作分析、例えば大腿部の前方への振り出しの角速度がいくらで…とか、接地するときの重心の動きが…なんていうのをデータとして出すには高価な機材、そしてなによりそのデータをきちんと取り出し、意味付けできる人材が必要(これ、ほんと大事です)なのですが、もっと簡単なレベルでは私たち市民ランナーも走りをデータで考えることができます。

そもそも走速度って?
そもそも速く走るというのはどういうことなのでしょうか。これは単純化して考えると、
走速度(m/分)=ピッチ(歩/分)×ストライド(m/歩)
と言えます。ピッチというのは一定時間に何歩踏むか、そしてストライドというのは一歩でどれだけの距離を進めるか、ということです。つまり、例えば1分間で180歩踏む(ピッチ)人が、1歩当たり1.5m進む(ストライド)ことができるとすれば、1分で180歩×1.5m/歩=270m進むことができるわけです。また、感覚的に分かると思いますが、ピッチとストライドトレードオフ、すなわち一方が上がれば一方が下がる傾向にあります。ストライドを大きくしようと大股で走るとピッチは小さくなりますし、ピッチを増やそうとするとどうしてもストライドは小さくなりますよね。

勘のいい人はお気づきかもしれませんが、この2つの指標を腕時計一つで測ることが出来るのです。ほんと便利な世の中になったもんだ…。それが以前の記事でご紹介したGarminの腕時計です。この腕時計をアプリと一緒に使うと、ストライドやピッチが丸わかりなのです。走る前に「今日はストライドを大きくしよう」とか、「ピッチを上げて走ろう」みたいな目標を立てて走って、その結果がきちんと数値として出るのは走る人からすると非常にモチベーションにもなりますし、「頭を使って効率よく速くなる」ことに繋がるものです。

Garminのアプリ(Garmin Sports)を入れていると、こんな感じでパッチやストライドを時系列で出すことができます。
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オーバーレイだってできちゃいます

こういった指標を見ながら、「今日のランは前傾姿勢を意識したらストライドが改善されたな」とか、「重心を低くして走ったらピッチは大きくなったけどストライドは小さくなったな」とか、そんな風に具体的にフィードバックを得られることができます。このように、一歩先に進んで「頭の使ったランニング」を心がけると、トレーニングの試行錯誤も楽しいものとなりますし、これまでには分からなかった新しいランの一面、自分のランニングフォームの一面なんかを見つけることが出来るのではないでしょうか。
以前の記事の再掲になりますが、私が使っているのはこちらのモデルです。かなり前のモデルになってしまいましたが、相変わらず人気のようです。

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ただ、最近にはもっと素晴らしいモデルが出ているらしく、プラスアルファのデバイスを使えば左右のバランスや上下動なんかも測ってくれるらしいです。その話聞いてるだけでも欲しい…。使いこなせる気も全くしておりませんが…。

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ということで、皆さんもランニングの数値化、しよう!文中にも書いていますが、あくまでこれらの指標の意味が分かって初めてトレーニングに活かしたり、正しいフィードバックを得られることになるのですが、その勉強の過程も含めて楽しんでいきましょう。
本当はもっとこういうデータに強いデータサイエンティストを養成するべきなのではないかとも思うのですが、それはまた別のお話ということで。。。

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環境を買う、やる気を買うという考え

転職して給料が一時的に下がっているからというのもありますが、最近お金の使い方について考えることが多くなりました。ただ、支出を減らすいわゆる「節約」ではなく、環境に「投資」するという考え方が自分の中でしっくりきたので、その辺りの気づきをお伝えできればなと。

私が一人暮らしを始めた頃は、エアコンを滅多につけない、冷え性なのに寒い冬でも水で食器を洗うなど、最も考えられやすい節約をしていました。その結果、暑すぎてor寒すぎてただだらだらして家事のことを何もしないままだったら、食器を洗うのが嫌すぎて洗い物をためた結果、使える食器が足りなくなって結局コンビニにご飯を買いに行くなど、結果として割高になってしまうということに気づきました。最近では、寒いなと思った日には躊躇わずエアコンをつけ、食器を洗う時も嫌だなぁと思った時には贅沢にお湯を使うようにしています。そういうちょっとした環境を買うことで、自分の億劫に思っている部分に対するハードルを下げてあげる、いわば「環境を買ってやる気を得る」と、そのあとのパフォーマンスを鑑みると意外と安くついたりするものなのです。こういう贅沢はちょっとした皆さんも実は結構使ってたりしてると思います。歩ける一駅を電車に乗ったり、ちょっと時間のかかる距離をタクシーに乗ったり。節約志向が高く、我慢することを美徳としがちな人はそういった視点を持ってみると意外と節約が上手くいったりすることがあるかもしれませんね。

なによりこの方法でいいなと思うのは、自分で自分の機嫌を取ることができるということです。ストレスがたまると散財やばか食いで浪費しがちな人は特にそうなのですが、環境を買うことで自分の機嫌を取ることにもつながるのです。ただでさえ会社でイライラすることが多いのに、家に帰ってちっさなことでイライラするのなんてとってももったいないと思いませんか?そういったイライラした気持ちからでる精神的、そして金銭的な無駄を安い電気代で賄えるなら、それが一番ではないでしょうか。「自分の機嫌くらい自分でとれ」という言葉を私は好きなのですが、そういった視点からも「環境を買う」というのはもっと評価されてもいい気がします。

「環境を買う」の最たるものはスタバだと思っています。スタバにコーヒー、というより飲み物を飲みにいっている人は全体の何%でしょうか。そりゃ基本的に皆さん何かしらの飲み物を頼みますが、例えばコーヒーが飲みたいからといってどうしてもスタバに行かなければならないのでしょうか。きっとそんなことはないのですが、それでもスタバに行きたがる人は多いと思います。何故か。それは、「おしゃれを求めてる、映えを求めてるから!」…なんて一意には決まらないのです(大学生なんかは多いと思いますが)。例えば店員さんの対応が丁寧でいいとか、Wifiがあるとか、店内の雰囲気がいいとか、そういった「モノ」ではなく、「コト」とか「環境」に対してお金を払っていく人が多いのではないでしょうか(私はほとんど飲まないのですが「なんとかフラペチーノ」とかは「モノ」を求めてスタバに行ってるんですかね…よく知りませんが)。もっと言えば、スタバに限らずコーヒー屋さんに入るのは「本当にコーヒーやその他の飲み物が飲みたいから」ではなく、「ちょっと休みたいから」「時間が余ったので暇つぶしに」といった理由があることは皆さんも思い当たる節はあるのではないでしょうか。

家の外で割高な環境を買うことに慣れているのに、家の中で安い環境を買うのを躊躇い、そんな小さなことでストレスを溜めて散財するくらいなら、自分に優しく、財布にも優しい小さな贅沢をした方がきっとだれにとってもよいのではないでしょうか。という感じで今日の記事は終わりにします。
もっとも、私は家の中での環境はバリバリ買いますが、外出中にはひたすらスーパーを徘徊したり、喫茶店ではなくマクドナルドの100円のコーヒーで1時間粘ったりしてます…。

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まったり暮らせる?団体職員という生き方

唐突な自分語りですが、私はいわゆる社会人としてのキャリアを「団体職員」としてスタートさせました。もともと周りより就職が遅かったこともあり、給料はボチボチでいいから安定して精神的にも楽な仕事をしたいなぁ、でも面白い仕事もできたらなぁと思って、当時かなり志望度の高かった団体職員の席を手に入れました。結局今は転職をして一般企業に勤めているのですが。なかなか団体職員の実態て分かんないなと自分が就活してた時にも思っていたので、どうやって団体職員の席を得たのか、そしてなぜ転職を決めたのかを私の場合でお伝えできればと思います。

私が団体職員を選んだ理由は「まったり」

就職してよく聞かれたのが「そもそもこんなとこに就職口があるなんてどうやって知ったん?」ということ。答えは単純で、2ちゃんねるのホワイトランキングなどをさらっていたからです。当時他に見ていたのは私大職員や海運の陸上職、倉庫業などでした。実際それらの職がホワイトかどうかは正直今でもわかりませんが、私が就職した団体は「まったり」でした。ただ、「まったり高給」という文字につられて決めたものの、安月給ではありませんでしたが決して高給取りでは無かったです(年次を重ねると分かりませんが)。
団体も普通のナビサイトで掲載している場合が多く、普通の企業の採用フローとの違いは全くといっていいほど感じられませんでした。やはり違うのは知名度だけですかね。ただ、採用人数は年2〜5人と結構少ないので応募人数が少なくても結構倍率は高いみたいです。

上記のようなモチベーションだったので、めちゃくちゃ情報を調べたりもせず、ただ表面的な情報だけさらって説明会や面接に行きました。あまり緊張したりするたちでも無いので、普通に話してたら普通に通った、というのが正直な話です。ある程度は団体側が欲しい人物像っぽく回答してましたが、それも微々たるものでしたし、専門的なことをしっかりと聞かれた記憶はあまりありません。単純にひととなりとやらを見定めようとしていたようでした。
ただ、私の場合はそれなりに力のある団体で採用している人も高学歴の方が多く、そういう点ではそれなりの大学を出ていることが必須条件っぽかったみたいです。もっとも、SPIのテストの結果でたしか国語が偏差値50以下だったのには流石に笑いましたが。そんな感じで、ほっとんど対策もなく、向こうから難しいことも聞かれず、何を見られていたのかもわからないまま採用と相成りました。あとで私の採用を決めた(らしい)役員の方に理由を聞くと、「民間にはいないタイプと思ったから」。なんじゃそりゃ。でも今でもその人のことを尊敬しています。

実際に入ってみて良かったこと

本当にホワイト(労働時間、業務上のストレス)
なによりも労働時間、業務上のストレスの観点で本当にホワイトだったことですね。時期にもよりますがほとんど残業はなく、ノルマがあるわけでも無いし、お付き合いする方も基本的にきちんとしたビジネスマン、そのうえ役職が高い人が多く、若いだけで可愛がってもらえましたし、「そういった意味での」ストレスはあまり感じませんでした。

安定した事業内容
これは私が勤務していた団体だから、ということもあるかもしれませんが基本的に潰れる可能性はほぼ0ということも非常にいいポイントでした。就職が決まった時は親族みんな喜んでくれましたし、公務員的な評価を得られ、信用度もかなり高いみたいですね。また、私がいたところは地域の団体でしたので、転籍がなくずっと地元で働くことができました。それに伴って(?)住宅補助などの福利厚生はなかなか厳しいものがあったのですが、実家から通える人はかなりおいしい思いをしていたと思いますね。

給料は安くはなかった
基本給だけで言えば、月給20万は普通に超える感じで一般的な企業並みか若干それ以上もらうことができていました。なんとボーナスも2.5ヶ月分×2回分くらいきちんと出て、私は一人暮らしをしていたものの、貯金が毎月たまるというほどではないですがボーナスはきちんと貯金できる程度には生活できており、生活に困るということはありませんでした。ただ、本当にホワイトなので残業をそんなに多くできるわけでもなく(したらきちんと残業代を出してもらえます)、いわゆる一流の企業に勤めている高校や大学の友達と話してみると彼らの年収の85%くらいでした。別に私は年収で幸せを測るような人間じゃないですし、団体を目指すような人なら気にすることはないと思いますが…。

こんなにいいことばかりで就職の軸であった「ホワイトな職」に就けたなのになんで転職なんてしたの?ということで、もちろん納得いかない部分、悪い部分もあったわけです。

 実際に入ってみて悪かったこと

職場内の人間関係

一番大きかったのはこの点です。安定した職場というのは裏返すと居座ることができる、ということもあって上の世代の人が多く残っており、しかも問題があった時には知らん顔をするような尊敬できない人が多数いたことが転職を決意した一番の理由です。また、その安定感にただぶら下がっているだけのような意識の低い職員と、その尻拭いをさせられる職員の差が大きく、後者の先輩たちをみているとこのままでいいのか…という思いが出てきました。
前述の人間関係は大きい企業に行けばどこでもあることかもしれませんが、団体特有の問題としては出向職員の問題があります。前の職場では職場の半数ほどが外部の企業からの出向職員だったのですが、こちらも人によってモチベーションの差が大きく、若手の生え抜き職員はお手伝いさんくらいにしか思っていない人も多く、そういった人たちに辟易としていました。そしてそういった方は次の出向の方への引き継ぎもきちんとしておらず、結局怒られるのは生え抜きの若い職員、というところも嫌でした。もちろん、我々に寄り添ってくれる職員の方もいて、すごくいろいろな勉強をさせてもらえることもあり、いちがいに出向職員が無理、ということは決してありません。

成長感のなさ

仕事で扱う案件は規模が大きかったり幅が広かったり、非常に興味深いことが多かったのですが、本当に若手は作業をこなすだけのマシーンと化して、ひたすらメールの送付や上司に言われた通りの資料作成など事務作業に従事することばかりです。しかも上司からの指示は具体性がなく、そのままさらに上の役員に持っていって説明も自分でさせられ、ボコボコにされて帰ってくるということも多々ありました。この辺りは前述の人間関係にも関係しますね。ひたすら議事録起こししたり、講演内容を記事化するなど「文章力をつける」なんて適当なことを言ってやらされたりしますが、体系的な指導を受けられるわけではなく、いわゆる上司ガチャ、先輩ガチャによる当たり外れが非常に大きいものでした。私は事務作業の能力、文章力が前の職場で身についたとは一つも思っておらず、なんのスキルも身につけないまま転職できるタイミングを逃すのは嫌だと感じていました。
そういえば団体ということで、民間の厳しさを知らないんじゃないかみたいなことを出向のおっさんおばさんに言われたりしますが、多分実際そうで、団体から民間企業への転職は若いうちじゃないとできないんじゃないかなと思っています。私がいた職場でも民間への転職は事務で行ったのが中年くらいの歳の人で1人、後は全員20代の若手ばかりなので、行き遅れになることに対して危機感を感じていました。

事業の貢献感のなさ

案件的には規模が大きかったり、幅が大きかったりとすることばかりでしたが、突き詰めて考えていくと「そもそもうちの団体いらなくないか?」と思うことが増えたことも転職に至ったきっかけです。ただでさえモノを売るような商売じゃないのに、コトを売って実際お客さんのためになっているのか?というのが目に見えにくく、というかお客さんもただ付き合いでやっているという雰囲気を感じました(実際出向の人にも言われました)。そりゃ私みたいなヒラ職員にはわからないのかもしれませんが、私がお客さん側の立場で果たしてうちと仕事をするメリットを感じるか?と言われれば絶対にNOなんですよね。そういったとことから働きがいも感じられず、転職に至ったわけです。

転職を考え始めて思ったのは、思ったよりも自分は真面目だったんだなということと、自分が幸せを感じるのは「自分に正直に生きること」なんだなということでした。気がついたら結構文章が分厚くなったのでここで終わります。

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新国立競技場の専スタ化について思うこと

昼間に記事を書いたばかりですが、もう一本。「利益とかだけ見て生きるなんていつ自分の身が脅かされるかもわからない」、「スポーツってやっぱり心の余白を作る上でとっても大事ですよね」というのをタイトルの件で色々考えさせられたので備忘として。

建設前から色々と言われてきた新国立競技場、なんだかんだで今年最初の天皇杯で行われたわけですが、まだまだ議論すべき点があると思いますし、実際にいろんな声を聞きます。その中でも、将来的には球技で使うんだろうし、収益率も球技の方がいいんだから大会後には球技専用スタジアム(以下専スタ)にすべきだ、といった声を(主にTwitterのサッカークラスタの間で)聞きます。ある人は「先進国で陸上競技場を作る国はない」とまで言ってます。ほんとなんですかね?なんとなくわかる気もするんですけどソースがないのでノーコメント。
私もサッカーが一番好きで、そりゃ専スタだったらめちゃくちゃいいのになぁ、とは思いますが最近のマラソン熱から始まる陸上愛好家としての面もあって、じゃあ陸上競場を作らなくてもいいのか?とも思います。ということで、この辺りの自分の考えを改めて整理しました。ちなみにデザインとかは今回はあまり考えません。あと、もうしんどいのであまり客観的データとかまでは調べていませんので、その辺りを指摘いただけると泣いて喜びます。
深掘りしすぎると頭使いすぎて無理とかそういう話ではありません。

 収益が少なければスタジアムはいらないのか?

冒頭に書いてある通り、専スタにすべきという人の言い分で結構多いのはこれです。実際に計算をしたり調べたわけではないですが、それは確かにそんな気がします。何より陸上競技での稼働率は低いだろうし、客単価も高くない、と思っています。一方で特にサッカーはJリーグで1年の大半で稼働させることができるし、そのほかのプロ、アマの大会、代表戦なども開かれる上に客単価も低いということはないでしょう。ということで、収益だけを考えるなら間違いなく専スタがいいと思います。
でもこの理屈、もっと大きいスケールで言えば、例えばその土地に工場を作った方が儲ける、とかでっかいビジネスビルを建てて海外のでかい企業を誘致した方が儲ける、となったらそもそもスタジアムなんていらない、という話になるのではないでしょうか。極論すぎる、と思うかも知れませんが、地方の小さいスタジアムなんかがそうやって潰れていくことはそこまで極論ではないですし、その結果スポーツをする場がなくなってしまうのは悲しいことではないでしょうか。
もちろん収益がなくてもいい、ということでは決してありません。陸上競技場としてありながら陸上以外での使い道やピッチサイド席の増設などは検討すべきだと思いますし、運営の仕方(サッカー界に運営は丸投げなど)は考える必要があると思いますが、「陸上競技場などいらない」という話にしてしまうと将来的に自分たち(サッカーファン)の首を閉めてしまう可能性もあるなぁと思いました。

というかそもそもスポーツの目的は収益か?
スポーツビジネスという言葉が盛んにもてはやされますが、それがメインになってしまってはいけないと思っています。スポーツの収益化はあくまでスポーツ文化を絶やさないために必要なもので、あくまでも選手、チームが目指すのは記録の向上であったり、勝利であるはずです。そういった人たちの姿勢にスポーツを見る人は感動し、突き動かされ、その対価としてお金を払っているのではないでしょうか。スポーツを通じて学ぶことも数多いと思いますし、金になるか、ならないかなんて近視的な見方をしているとスポーツそのものの本質を見誤ってしまうのではないでしょうか。

聖地としての国立競技場
また、国立競技場は日本の陸上(スポーツ?)の聖地とも言える場所です。そうしたスタジアムを、「収益があるから」という理由だけで専スタにしてしまうのはいかがなものでしょうか。スポーツをやる上で、憧れというのは強いモチベーションになるものです。選手に憧れを抱くのもそうですが、高校球児の甲子園や、高校サッカーの国立(ここ最近はダメでしたが)、高校ラグビーの花園など場所に対する憧れもとても大きなモチベーションになりうります。そんな対象を奪ってしまうと、そのスポーツに熱中する選手は減ってしまうでしょう。また、海外の方々を含めた観客のみんなが素晴らしいスタジアムに来れたな、という思いを持ってもらうことがスポーツに対する印象の良さ、ひいてはさらなるスポーツの発展につながると思います。
その意味で、私が一番がっかりしているのはスタジアムのしょぼさです。全座席にモニターがついている、とか全席空調、とかそういった話があった頃はとってもワクワクしたのですが、蓋を開けてみると席はしょぼいし、結局屋根は全部じゃないので雨の日は濡れる人が出てくるし、何より(数少ない)日本が世界に誇れるトイレがウォシュレットですらないというのはなーにがお・も・て・な・しだよ、と思ってしまいます。

こんなことを考えて色々思ったのは

  • 収益だけ考えてスポーツを語るといつかスポーツは廃れるし、スポーツとは何かをもう一度考えるべき
  • ある論点で語る時には自分にも返ってくる可能性がある、しっかり相手をリスペクトした上で何事も語らねばならぬ
  • 憧れの場所としての価値も考えるべき

といったところでしょうか。もう眠くて考えがまとまっていませんが、とりあえず備忘ということで。加筆修正もするかも知れませんが、その時はその旨記載するようにします。

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ランニング用サングラスのススメ

先日、ランニングギアの紹介をしたのですが、最もオススメともいえるサングラスのご紹介ができていませんでした。ということで、今回はサングラスをお勧めする理由と、私の使っているサングラスをご紹介するとともに、どういった観点でサングラスを選ぶべきかの私見をお伝えしたいと思います。

サングラスをお勧めする理由
その1.眩しい状況でも快適に走ることができる

これは言うまでもなく、サングラスそのものの効用ですね。お昼の時間帯に走る人は分かると思いますが、意外と走っているときの眩しさってストレスになるんですよね。夕暮れ時に西に向かって走るときなんか、どこ見て走ってればいいんだ…ともなりかねない状態だったりします。そういった状況を避けるためにサングラスは存在しているわけで、こんなことはきっと誰でも分かることだと思いますが念のため。ちなみに、直射日光を目に受けすぎると視力の低下に繋がることもあるそうなので、そういった意味でも着ける価値はあると思います。(もちろん過度な、ということでむしろ目にいいという話もあります。)

その2.目の保護ができる
「そうは言っても走るのはほとんど夜だし、レースのためだけに買うのもなぁ…」という方もおられるかもしれません。私自身、当初はそれで買っていなかったし、一番最初に買った安いサングラスをワークアウトの時にそんなにつけていなかったです。しかし、ある時川沿いを走っているとたくさん虫が湧いたエリアに差しかかり、その虫の何匹かが目に入ってめちゃくちゃ痛くて走るどころじゃなくなったことがありました。サングラスをつけていたら防ぐことができたアクシデントだなと思い、その後サングラスをかけながら走る機会が増えました。考えてみると、結構な砂利道を走るときに横を通るトラックが砂を巻き上げている状況も結構遭遇しましたし、トレイルを走る様になってからは木や草が飛び出しているところがいくらでもあるので、今では手放せない様になっています。ちなみに雨の日のレースでも非常に頼もしいです。目に雨粒が入らないと思うと、かなり集中力に差が出ます。もっとも、アイガードとして使うときには眩しさ対策は不要どころか邪魔になることがあるのでレンズは数種類用意しておくべきです(後述)。

その3.他のスポーツにも応用が効く
ランニングの他にサイクリングやゴルフなどをする方も多いのではないでしょうか。そういった方は、それらのスポーツでも活用できますし、1つ買っておけば使う機会が大幅に増えます。私は昔サイクリングも結構やってたのですが、前述のまぶしさ対策、目の保護に加えて、結構なスピードで走るので目の乾燥も防げるなぁと感覚で思ってよく着けていました。ゴルフはやらないんでよく分かりませんが…。あと野球とかでも使う人多いですよね。
じゃあランニングの他にスポーツしないからいいや、という人も使える場はあります。これは想像つくかと思いますが、車やバイクの運転です。それはそれ用のサングラスがあるなら別に不要ですが、「なんとなく眩しいけどそのためだけにサングラス買うのもな…」と思っているなら、スポーツ用に買ったものを利用するのも手です。また、釣りが趣味な人もおすすめできます。その場合は価格は少し張りますが偏光レンズをお勧めします(後述)。

その4.かっこいいから
そういうことですね。ウェアなんかもそうですけど、「かっこいい」というのは走るモチベーションになります。これに限らず、金銭や性能だけで考えるだけでなく、モチベーションも考えてお金は使うべきだよなと最近よく思っているので、そのこともそのうち記事にしたいなと思っています。
かっこいいサングラス着けてて遅いのがかっこ悪いとか思うのはNG

私の使っているサングラスはオークリーのものです。学生時代に買ってまだ使っているので、かなり愛着もあります。

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私は決してオークリーの回し者ではないのですが、スポーツサングラスを選ぶ上で気をつけるべきは以下の点かなと思います。

スポーツサングラスを選ぶときに気をつけるべきこと
その1.フィット感
これは容易に想像できますよね。でもこれは本当に大事です。普通にメガネやおしゃれなサングラスをつけるのとは違い、スポーツするときにつけるものなのでフィット感がないとブレにブレてサングラスを着けるメリットよりそのことから生じるイライラの方が勝ってしまいます。昔、スポーツ量販店の自社ブランドのサングラスを使っていた時にそれでイライラしたので、きちんと試着したうえで、少々値が張ってもちゃんと専門のものを買うことをお勧めします。

その2.レンズの付け替えが可能か
前述のアイガード的な使い方もする時には結構重要だったりします。サングラス用、アイガード用と分けておけば、フレーム一つでいくつもの用途で使い分けることが可能です。もともと持っていたのはかなり暗い色の一つだけだったのですが、それが寿命(偏光レンズだと寿命がくるとポツポツが出ます)を迎えてから明るめの偏光レンズと、アイガードとして使う用の黄色いレンズの二つを使い分けています。私はオシャレとは無縁なのでこの2つで十分ですが、オシャレさんは気分やコーデで使い分けるのも楽しみですよね。

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あ、ちなみに風通しがいいレンズとそうじゃないのもありますが、私個人としてはその差がよくわかってないのでどっちでもいい気がします。個人差あると思いますが。

その3.偏光、調光レンズが必要か
この辺りはちゃんとした情報を見ていただいたほうがいいのですが、海辺を走ることがある人、釣りでも使いたい人は水面からの照り返りも防ぐ偏光レンズをお勧めします。昔は川や海沿いを走ることが多くて偏光レンズを買い、今でも川沿いを走ることがあるので偏光レンズを使っていますが、正直割引価格じゃなかったら買ってなかったかも…。この辺りは本当に個人の感覚とかお財布との相談かもしれませんね。調光レンズは明るさに応じてレンズの色が変わるもので、前述のレンズの使い分けが不要になる物です。残念ながら私は使ったことがないのでなんとも言えないのですが、とりあえず一つだけ欲しい!という方は調光レンズのものでもいいかもしれません。

ちなみに、オークリー以外では日本の山本光学のブランドであるSWANSが気になっていたので、今のフレームが壊れたら次はこっちも検討に入れようと思ってます。

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本日はここまで!昨日は久々に30キロ走ったのでヘロヘロです…

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初めての長距離ラン、トレイルラン(コース設定)

初めてフルマラソンに挑戦したい、もっと長いウルトラマラソンに向けたトレーニングを積んでみたい。また、トレイルランに挑戦してみたい。でもどうしたらいいかすらわからない…という方。まずコース設定が難しいのではないでしょうか?今回は私が長距離、もしくはトレイルを走るときに気をつけていることを書いておこうと思います。いうて私もペーペーですが。

1.最初は人気が多いコースがおすすめ

何よりもこれです。ロードならまぁどこのルートを選択してもある程度人はいると思いますが、トレイルだとそうもいかないことが多々あります。登山の経験もあまりない状態でトレイルを走るとなると、道に迷う可能性もあり、そうなると人とすれ違うこともなく、最悪の場合遭難してしまう危険性があります。初めてトレイルを走ってみたい、という方は一度近所の山の名前+トレイル、とかで検索してみて、出てきたルートなんかを参考にしながらコースを組むのがベストだと思います。
例えば、妙見山+トレイルランで検索してみると、こんな感じでイベントが出ていたり、また実際に歩いた(走った)人のルートが掲載されます。特にトレイルでは、登山する人には必須のサービス「YAMAP」でルートを載せてくれている親切な方が多いので、そちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。YAMAPは自分のルートも保存できますし、登山の保険なんかもアプリから入れるのでめちゃくちゃオススメです。

yamap.com


登山はやったことある、とか自分の家の近くの山道を走りたい、というときは自分でルートを設計することもできます。その時に重宝するのはStravaのルート作成ツールです。こちらはポイントをいくつか選ぶとそれに応じてルートを設定してくれます。山道も結構しっかりと登録されているので、トレイルランナーにはもってこいのツールです。

www.strava.com

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こんな感じでルートを表示してくれます。走っている時も現在地と合わせて表示してくれるので、ルート確認にも使えます。(2敗)
(余談)Yahoo!にもとても優秀なルート作成ツールがあったのですが、そちらは山道などは対応しているイメージがなかったので、そういう意味でStravaをお勧めします。昔、僕はそれなりに自転車にも乗っていたのですが、その際のルート設定はいつもYahoo!でやってました。もっとも、近々サービス終了(もうしてたっけ?)らしいですが…。

2.いざとなったときに帰れるか

体調や天気によっては、途中でルートを諦めることも必要になるかと思います。1.ともかぶりますが、その時に、帰れるルートをきちんとイメージできているか、というのも非常に大事です。ロードでしたら基本的に人気もあるし、最悪タクシーを拾うことで帰ることもできますが、私がよく意識しているのは線路沿いやバスのルート沿いにコースを設定することです。きったない体でタクシーに乗るのも申し訳ないですし。この後の3.にもつながるのですが、特に電車の駅はコンビニがあることが多く、リタイヤするほどでもなくても食料や飲み物を補給することができるポイントをルート上におけることも多いのです。私は特に夏場に弱く、補給を取れるポイントも電車に乗れるポイントも近くになければ何キロも歩いて駅に向かうことになります(1敗)。
問題はトレイル。山中とか里山にコンビニなんてあるわけないだろ!という感じかもしれませんが、ポイントとしては幹線道路との合流点と、寺社などです。幹線道路まで出ることができれば、タクシーに乗って帰ることもできますし、最高の場合は近くにバス停があったりします。また、山の中でも大きめの道だと自販機なんかもあったりするので、その点でもポイントが高いです。山を走る場合だと、ルート上に寺社があるパターンも良くあります(むしろ、私はそれ目当てで走りに行く時もあります)。寺社で助けてもらえないなんてことはまず無いでしょうし、自販機が置いてあることも割とあります。また、参拝客向けに近くまでバスが来ていることもあるので、避難ルートの確保もできているパターンもあります。そういったルートがない場合でも、「この辺りで怪我してもここから帰られる(下山できる)」というポイントを数カ所見つけて置くだけでもかなり心の余裕ができます。ただし、これらは全て自身の体験や体力レベルに応じて判断する必要があるので、初めての人は無理せず簡単で人の多そうなルートを選択することをお勧めします。

3.ハンガーノックにならない準備or補給ポイントはあるか

自転車乗りの人とかは特に気をつけているのですが、体内のエネルギー源がなくなると動けなくなる状態、ハンガーノックと呼ばれる状態になってしまいます。これは非常に危険で、動けないとなるとエスケープすらできない最悪の状態に陥ってしまいます。これだけはなんとしても避けなければならず、そのためには(特に長時間のワークアウトでは)補給が不可欠なんですね。ちなみに、ウルトラを走るようになると走りながら補給できる頑丈な内臓機能も求められるようになります。食べながら走る、というトレーニングも要ります、私は最初そこに結構苦労しました…。
前述の2.で結構説明してしまっていますが、補給ポイント(コンビニやスーパーなど)があるなら言ってしまえば最低限のギアだけで走ってもなんとかなります。その方が体の負担にもなりませんしね。しかし、トレイルはもちろん、結構な田舎を走っているとコンビニすら見つけられないことも良くあります。その場合は、補給できるポイントまで十分な食料と水分を用意しておく必要があります。水分は体積があるのでどうしようもないですし、普通のスポドリとかお茶で全然問題ないと思います。最近私は水を持ってよく走りに行きます。
気をつけるべきは食料です。まず食料は体積が種類によって大きく異なるので、1.極力密度の濃い(かさばらない)補給食を準備する必要があります。また、体のエネルギー不足を解消するために、2.体のエネルギー源となる(かつ早く効果が出る)糖質を多く含んだものを選ぶべきです。そして、走っている途中ということなので、あまり口内の水分を失わないように、3.水分を含んだ補給食がオススメです。そして、これは理屈とかではないのですが、好きなものだとテンションが上がるので4.自分がおいしいと思うものをチョイスするとラン活もさらに充実します。
こういった観点から私がよく使うのはやっぱり王道を往くゼリー食品ですね。スッと体内に入りますし、何より美味しい。

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次に羊羹です。スポーツ羊羹なるものもあり、また上記のいずれの項目も押さえている優秀な子です。近くの店で見かけることもなく、私はあまり持っていきませんが…

スポーツようかん(あずき) 井村屋 エネルギーチャージ YK-11147 10本入り×3箱 スポーツ時の低血糖状態ハンガーノックを防ぐ(あす楽即納)

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登山やってる人なら、他にも安定のカロリーメイトとか、自転車乗りならチョコレートなんかも候補としてあるんじゃないでしょうか。チョコレートは溶けるからあまり持っていかないのですが、カロリーメイトを持って行って口がパサパサになり、水を飲みまくったことがある(2敗)ので、私はトレランでは持って行ってません。登山の時は持っていくこともあります。
(余談)トレランと登山はかなり親和性が高いと思っていて、補給食の話とかも共通することが多いです。最近私はこの漫画をKindle Unlimitedで読んで勉強してます

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ここまではあくまで知識を羅列しただけですが、個人的に何よりも大事なのはメンタルだと思っています。これは根性論という話ではなく、「臆病に、でも自分に自信を持って」ということです。臆病に、は万全なルート設定の上、いざとなった時には無理をせずエスケープするという判断を持てることが大事だということです。一方で「自分に自信を持って」というのは相反するように見えるかもしれませんが、臆病に選択した選択肢をやり切れる、という形を持つことがしっかりとワークアウトを終えるまで重要だということを意味しています。弱気で集中力なく走っていると怪我はもちろん、滑落する危険性もあります。だからこそ、「臆病に、でも自分に自信を持って」走ることが必要だと私は考えています。

今日はここまで!ちょっとビビらせるようなこともあるかもしれませんが、まずはランニングの延長、ハイキングの延長、ピクニックの延長くらいのかるーい気持ちで走ってみてはいかがでしょうか。

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ランキングの意味、分かってますか?

巷に氾濫しているランキング。皆さんは、きちんとデータの意味を分かって解釈していますか?私も偉そうに言える立場ではないのですが、データをうまく利用する人たちに騙されることもありますよ、という話です。

先日、ツイッターでこんな記事が流れてきました。
東大は70位、京大は50位…“就職偏差値”トップの意外な大学とは? (1/6) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
記事のタイトルだけ見て「マジで?!」と思いませんか?日本の二大学府が70位、50位ってそんなことあるわけないじゃん、と思いませんでしたか?

記事のランキングだけを見ると、やたらと教育大学が目立つと思います。なぜか?それは記事をきちんと読めば分かります。一位の大学の取り組みなんかも書かれていますが、そもそもこのランキングは「有名企業、もしくは公務員への就職率」を指標にランク付けされています。何故か?と言われれば、今はこれらの仕事に就くのが「勝ち組」だから、というわけです。そりゃ先生になる=公務員になる人が多い教育大は就職偏差値が高いことになりますよね。

しかし、一般的に人が考える就職偏差値ランキングとあまりにも乖離している、と思いませんでしょうか。むしろ、こちらのランキングの方がすんなり受け入れられるのでは無いでしょうか。
卒業生の年収が高い大学ランキング!【ベスト30位・完全版】 | 社員クチコミからわかる「企業ランキング」 | ダイヤモンド・オンライン

タイトルに書かれている通り、こちらは「年収」が指標となってランク付けされているわけですね。確かに、年収が高い=就職偏差値が高い、とも言えそうですよね。

要するに、こういった記事に出てくるランキングというのは「何を指標にしているのか」で大きくランキングが変化してくる、ということです。ちなみに言うと、同じ指標を用いていても算出方法が違えばそれでランキングが変わることもあります。可能であれば、数値の算出方法も考慮に入れなければなりません(後述の生産性の話も参照)。高校ランキング、大学ランキング、企業ランキングなんかで、記事によってランキングが違うのはそういった理由が大きいです。もちろん、前者の方(有名企業、公務員指標)がダメで、後者の方(年収指標)がいいとかダメとかいう話ではありません。しっかりそのランキングの意味、タイトルになっている文言の概念(この例なら就職偏差値とは何か?)をわかった上で、あなたはその記事を読んでいますか?という話です。

これだけ「明らかに実感と違う」データならすぐ違和感に気づきますが、そうではないデータもいくらでもあります。例えば国際比較のデータは違和感に気づきにくい気がします。特に日本人は海外で暮らす経験が少なく、出されたデータをホイホイ信じてしまいがちではないか、というのが私の仮説です。私自身、あまり知識を持っていないのでこの場での詳しい言及は避けますが、ジェンダーギャップ指数の話なんかは詳しい人が算出方法とかを見ると、違和感を感じるようです。ジェンダーの問題は議論すべきですが、こういったランキングだけを見て「日本は遅れている」という結論は早計ではないか、といつも感じます。そもそも計算ミスという話もありますが、これはちょっと論外ですね…

ジェンダーギャップ指数とかいう使えない指標と女子教育の話|畠山勝太/サルタック|note
「ジェンダーギャップ指数」に急激な変動が。原因を調べてみたら集計ミス?公式からは「いいえ、仕様です」との回答が…… - Togetter

また、生産性についても同様です。そもそもGDPなら分かるけど、生産性なんてどうやって出してるんだよ、と思いませんか?以下のリンクの通り、算出方法を見ると日本が輸出国だった頃から生産拠点を海外に移すことは生産性の低下につながるようになっているのです。また、中小零細企業が多いという日本独特の社会構造もこのランキングにおける生産性の足を引っ張る格好になっています。
日本の労働生産性が半世紀も先進国ビリの理由 | 中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
もっとも、無駄残業とか無理するこそ美徳みたいな風潮、若者とベテランが分かり合おうともしないことも問題とは思いますが…これは日本特有なんですかね。

これからランキングを見るときは、ランキングだけじゃなくて何を指標にしているのか、気にしながらデータを見てみてください。とんでもない勘違いをしている可能性もありますよ。

(追伸)
冒頭のランキングを見たとき、私が一番に思ったのは「東大も京大もこのランキングで順位が低い=有名企業、公務員への就職率は低い。ということは、優秀な人がベンチャーなんかで自分の能力を最大限に活かしているということであり、喜ばしいことだな」というものでした。でも、次に浮かんだ考えが、「裏を返せば日本を支える様な会社、職につく割合が低いということでもあり、優秀な層は日本を見捨てている可能性が微レ存…?」というものでした。どちらかは当たってるんですかね、あるいは両方外れているのか…。その辺り検証できるデータとかあればいいのに(他人事)

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