思ったことを認(したた)めるブログ

日々暮らす中で思った、ちらしの裏に書くようなことを書いていきます。

時間を買うか、手間を楽しむか

「時間は買えない」なんていう言葉がありますよね。あれ、本当にそうだと思いますか?確かに、お金を出して過ぎた時間を買い戻すことは不可能ですが、将来のお金を買うことはできるんではないか、というお話です。

結論:将来の時間はお金で買える
早速結論からなんですけど、将来の時間はお金で買えると思います。例えば東京から大阪まで行くのにみなさんはどういう交通手段を考えますでしょうか。普通の人なら飛行機か新幹線というのがまず出てきて、その後に高速バスや自家用車でひたすら高速に乗る、なんていう話が出てくると思います。また、猛者は青春18きっぷで2300円(でしたっけ?)で1日かけていく、なんていう候補も出てきますよね。時期にもよりますし、どうか知りませんが私が挙げた順番はきっと高い順だと思います。
もうこれだけでなんとなく分かったかと思いますが、お金を多く払えばその分移動時間を短くすることができ、目的地での行動時間を増やすことができるのですね。これは見方によっては「時間を買う」と言えるのではないでしょうか。以前の話に絡めて考えると、時間と同時に環境も買っていると考えられます。
飛行機や新幹線は快適な車内空間でサービスを受けられるというのはとても大きいメリットですし、移動時間中にも仕事や作業をすることが可能です。一方で、高速バスは多いのは夜行便で、移動時間は真夜中となっていることから現地での移動時間は長く確保できますが、移動中は揺れが大きく、また隣や前後の席との近さの問題もあって作業どころかまったりすることすら難しい、劣悪な環境で貴重な睡眠時間を過ごさなければならなくなります(実際、3列シートとかいいバスは新幹線とそこまで変わらない値段で販売されていたりします)。個人の体力やお財布事情、乗車時間なんかで判断を問われますが、それなりにお金を持っている人はなかなか選ばない選択肢と言えると思います。
少し様子が変わるのが自家用車での移動です。こちらは個人の空間で好き勝手にはしゃげますし、好きなタイミングでパーキングに寄ったりしながら、気の合う仲間と、あるいは1人だけで気ままな旅をすることができます。しかし、何より一番大変なのは運転を自分でしなければならないということ。ボーッとしてても目的地に着く公共交通機関と異なり、自分がなんとかしなければ目的地には着きません。そして、何かあった時には自己責任となります。そしてガソリン代やら高速代やらで結局コスパの悪い旅になるのではないでしょうか。
そして大きく毛色が異なるのが青春18きっぷ。そもそもよく知らない、という人もいるかと思いますが、ざっくりというと1日2500円弱のJR乗り放題きっぷ(販売される時は5枚分、時期は学生の長期休暇の時期に合わせてられていますが、購入は誰でも可)です。雑誌なんかでも結構特集されたりするのですが、東京⇄大阪間なんて楽勝で1日で行けます。半日(12時間)近くかかりますが。かちかちの在来線シートにひたすら座り続け、乗り換えの恐怖に怯えながらトイレや食事のことも気にしつつ、ひたすらに目的地を目指す。とてもお金が少ない人や、まじモンの電車好きでないとなかなか選ぶことのない選択肢と言えると思います。
電車系の雑誌では意外によく特集を組まれてるんですよね。Kindle Unlimitedで読みましたけど、おもしろいです。(貼ってる本は読んでないですが笑)

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感想(1件)

この話とはスケールが違うのですが、確か落合陽一さんは短距離の移動はほぼタクシーを使うと言っていました。その理由が、移動時間も仕事の時間に充てられるから、とのこと。確かお金があるから、という理由ではなく、その移動時間を買って仕事に充てたほうが損益で考えるといいという判断をされていました。
落合陽一さんの本はこの本を読みました、「人種的に閉鎖的な日本での人口減はイノベーションの大きなチャンスだ」という考え方はとても勉強になりました。こちらもKindle Unlimitedで読めます。Kindle Unlimited、お勧めしなきゃ

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感想(0件)

お金があればみんな時間を買うだろうか?
こんな話をすると、お金があればみんな快適で時間を買える飛行機とか新幹線を選ぶに決まってるじゃん、なんて思いますか?皆さんの実感から言っても、それはNoだと思います。あの人いっつも飛行機乗るなーとか、どこでも自動車で行くなーとか、はたまたあいつまた在来線ひたすら乗ってるよ…みたいな人もいると思います。
何故か?それは、単純に飛行機が好き、自動車を運転するのが好き、電車に乗るのが好きという好みがあるからです。人間である以上、合理的な判断だけではなく、個人の好みなどの影響を受けて判断をするわけですね。もっとも、個人の好みなんてものは結局マスコミをはじめとした社会からの影響によって規定されている、なんて考え方もできるのですがそれはまた別のお話。ただ、今回お話ししたいのはその点でもなく、「めんどくさいことを楽しむ」ことだって価値があるのだ、という話です。

手間を楽しむ人
先ほどの例で言うと、自動車を運転する人は何故運転が好きなんでしょうか。それは単純に運転のスキルがあって、速く目的地につくことを目標として楽しむ人が多いかと思いますが、そうじゃない人もいませんか?ずばり、目的地までのルートを考えるのが好きな人です。どの高速を使えばいいだろうか、どうすれば渋滞を回避できるだろうか、はたまた極力コスパの良い道でなおかつスムーズに行くためにはどの区間であれば高速に乗らないほうがいいか、なんて考えるのが好き、なんていう人も皆さんの周りにいませんか?
同じことが電車好きにも言えるんです。何より自分自身がそういう人間なのですが、どこの駅で乗り換えるべきだとか、どこの駅で乗り換え時間があって、この駅にはどういう駅弁があって、はたまたここの駅では途中下車してこんなところにも寄れる!なんていうことを考えるのがたまらなく楽しいのです、妄想だけで終わってしまうことも多々あるのですが、自分で行ってみたり、友達にそのルートを提案してみたりと、その手間を楽しむことが好きな人にとっては、いくらお金があったとしても時間を買わず、手間を楽しむという判断を取ることがあります。その他にも、車窓から眺める景色が好き!なんていうのも、移動にかかる時間(お金で買うことができた時間)を楽しんでいる例の一つですよね。
そういうこと、つまり時間を買うのでなく手間を楽しむという考え方に気付いたのは海外旅行の行程を自分で組んだ時です。旅行代理店に任せればいいプランを安い値段(レベルにもよりますが、自己手配の方が高いなんてザラにあります)で提供してくれるわけです。ただし、安いのはパッケージ化されているからでもあり、十分に自分の楽しめるルートになっているかはなんとも言えません。一方で自分で手配するのは一から行動を考えて、宿を考えて、切符も自分で買って…と大変時間がかかりますし、時間を含めたコスパで言ったら圧倒的に劣っています。それでも私は自己手配した旅行はいろいろあったものの、とても満足のいくものとなりましたし、その手間を十二分に楽しむことができたと自負しております。
ちなみに、こんな本もあります。読みたいなぁとずっと思っているのですが、読めないまま1年以上経ってしまっている…

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感想(0件)

なんの話だっけ?という感じですが、移動時間を例にして考えた場合、以下のことが言えるのではないでしょうか、という話でした。

  1. 将来の時間を買うことはできる
  2. ただし、誰しもがお金を払って時間を買うというわけではない
  3. 移動にかかる手間を楽しむ人は、お金で時間を買うよりも手間を楽しむ選択を取りうる

なんつってる間にもう連休最後の深夜ですよ。これ会社勤めの辛いとこね。

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